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「ガソリン車禁止」を掲げる欧州にて8月のEV販売が前年比%44も減少。前年割れは4ヶ月連続、EVのシェアも低下し続け「政治家の思惑とは全く逆の方向へ」

| アメリカでは「成長が鈍っているだけで」EVの販売が増加しているが |欧州市場ではEV販売の成長率が「マイナスに」転じているさて、現在世界各地にて「EVの販売が落ち込んでいる」あるいは「成長速度が鈍っている」と報じられていますが、今回は(中国を除くと)世界でもっともEVシフトに熱心であった欧州市場において、2024年8月の販売が前年同期比で43.9%も減少したというレポートが提出されています。こ...
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欧州にて2025年から排ガス規制が19%強化され「テスラと吉利汽車以外はクリアできず、残りはすべて罰金を支払わねばならない」状況に

| しかしながら各自動車メーカーとも、現在の「消費者がEVを敬遠する」状況においてEVへと集中できないというジレンマも |各メーカーとも短期、中期、長期と戦略を切り分ける必要が生じているさて、現在ほとんどの自動車メーカーが「ダウンサイジング」へと向っていますが、これは主に欧州で導入されているCO2排出規制を守る必要があるためで、正確にいうならば「守る必要はないものの、違反したらそのぶん罰金を取られ...
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BMWのCEOがEUの合成燃料認可に対する姿勢を批判。「表面上だけでこれを認めたにすぎず、実用化のために何も行っていないため、このままでは内燃機関が滅ぶだろう」

| BMWは例外的に「EVの販売を伸ばしている」自動車メーカーではあるが、それでもガソリン車の存続を強く支持している |トヨタ同様、マルチパワートレーン戦略を採用する企業のひとつでもあるさて、現在なんとなく曖昧になってきているのが「2035年以降の内燃機関搭載車の販売禁止」。もともとEUは2022年に「2035年には内燃機関を積むクルマの販売はすべて禁止」としていたわけですが、ドイツ含む(自動車産...
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BYDがEUの関税を回避するためトルコに工場を建設すると発表。なおトルコはこの混乱に乗じ中国の自動車メーカーの誘致を図るなど水面下で動いているようだ

| トルコにとってはEUの「対中国関税」は思わぬチャンスということに |トルコで自動車を生産しEUへと輸出すればトルコ内の関税は免除、EUでの関税もゼロさて、つい一週間ほど前には欧州が中国製EVに対する追加関税の導入を行ったところですが、今回はBYDがトルコに新しい電気自動車およびプラグインハイブリッド車生産工場を建設する予定との報道。この「トルコ工場」で生産することで”中国製”ではなくなり、これ...
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ついに中国製EVに対する欧州の追加関税発効、報告書の中では助成金のみならず「融資条件、用地取得費用、販売奨励金」など多岐にわたる補助があったことが判明

| これら中国政府の援助によって中国のEVメーカーは最大で1/3以上(欧州製EVに比較して)安価に電気自動車を製造可能に |これではさすがにEUも「不公平」だと感じるはずであるさて、EUへと輸入される中国製EVに対する追加関税がついに7月4日に発効。なお、この関税はEUの独自調査によって「自動車メーカーによって(関税レベルが)異なる」という事実があらかじめ公表されていますが、今回その詳細に関する追...
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欧州のEV市場ではすでに「5台に2台が中国製」。たとえ関税が導入されても中国の自動車メーカーは様々な回避策を取る可能性が高く、中国製EVが支配する未来は変えられない

| 中国政府が「EVを世界中に輸出する」という方針を取る限り、この流れを変えることはできないだろう |中国は武器の代わりにEVをもって世界侵略を目論んでいるさて、先日は「2030年には、世界で販売されるクルマのうち、33%(3台に1台)が中国車になる」という驚きの予測が出されていますが、すでに欧州では「販売されているEVのうち、19%(5台のうち2台)が中国製」ということが明らかになっています。こ...
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欧州(EU)が「中国車が補助金を得て不当に安価にEVを販売している」件に関して調査を行い、最大38.1%に関税を引き上げる意向を固める。このまま進めば7/4には発効

| 調査の内容に従い、「補助金の程度」によってメーカーごとに関税が区分けされ、最大では38.1%に |現在中国と協議中、事態が覆らなければこのまま追加関税が発動するさて、欧州委員会(EC)がついに「中国のバッテリー電気自動車(BEV)とそのサプライチェーンが不当な補助金の恩恵を受けている」との結論を下し、その結果として「ECは中国製EVに対する暫定輸入関税を、自動車メーカーに応じて17.4%から3...
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EUではやはり環境志向に起因して電動化に強い関心。ハイブリッドとEVが大きく新車販売を伸ばしガソリン車のシェアは半分以下に、「10台に1台」がEVへ

| なぜかEUでは他地域とは異なってプラグインハイブリッドの販売が今ひとつ |ただしハイブリッドが大きく伸びていることは他の国や地域とも共通しているさて、欧州市場における2024年1−4月の新車登録状況が発表され、ハイブリッド車のシェアが伸びたことが改めて明確に。まずEU全体だと370万台の新車が販売されていますが、これは前年比で6.6%となっており、特にドイツとスペインでは7.8%、そしてフラン...
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アメリカに対する報復?中国が「大排気量ガソリン車の関税を大幅引き上げ」の可能性。ドイツやイタリアのスポーツカー、SUVにとっては大きな打撃か

| 現在の世界経済において、中国が持つ影響は計り知れない |そして今回の動きは「EUの対中国車関税引き上げ」に対する牽制の可能性もさて、ブルームバーグが報じたところによると、中国が大排気量ガソリン車(2,500cc以上)の関税を引き上げる可能性がある、とのこと。報道によれば、中国の政府系研究機関である中国自動車技術研究センター幹部を務める劉斌氏が現地メディアに対し「中国は、大型ガソリン車の輸入関税...
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メルセデス・ベンツとBMW「中国車の進出による脅威はなく、 EUに関税を設ける必要はない」。ステランティス「関税なしでは壊滅してしまう」。この差はどこから?

| それぞれの自動車メーカーにはそれぞれ固有の事情がある |そしてその事情には必ず中国が絡んでいるさて、現在中国製EVに対して「関税を課すかどうか」を調査している欧州連合(EU)。これは中国から入っているEVがあまりに安価であるため、欧州で生産しているEVの価格に割高感が生じてしまい、その結果「欧州製のEVが売れない」状況が生じているため、公平性を期すことを目的として、中国から輸入するEVに税金を...